機能訓練とは、身体機能の改善や回復を目指すための訓練です。人によって健康状態は異なるため、個々に合わせたメニューが組まれている場合がほとんどです。機能訓練をする機能訓練指導員には、理学療法士や作業療法士をはじめ、柔道整復師や鍼灸師などの資格が必要です。これらの資格を保有していれば、機能訓練のプロとして活躍することができると言われています。
ところで、利用者に継続して機能訓練をしてもらうためには、訓練する人が楽しみながら取り組めるプログラムを組むことがポイントです。通常の機能訓練に加えて、遊び感覚でできるレクリエーションを取り入れると、飽きずに取り組んでもらえるようになるでしょう。特に集団訓練が可能なデイサービスのような施設では、個別訓練と集団訓練を上手く組み合わせて、楽しく訓練できる環境を作ることが大切です。
それから、スタッフが、機能訓練によって得られる効果をアドバイスしたり、身体の変化をフィードバックしたりする方法もおすすめです。訓練をしている側は、なかなか自分の変化に気づくことができません。そのため、以前と比べてどのような変化があったのかを伝えると、モチベーション向上に繋がるでしょう。直接口で伝えるのはもちろんのこと、メモや映像などを用いてフィードバックすると、より相手に伝わりやすくなるはずです。ですから、機能訓練初日から記録をつけておくようにして、頑張った成果を本人やご家族に共有するようにしてください。